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個人で田舎に留学するメリット:一人で留学するのが不安な方へ

たくさんお問い合わせをいただく中で、結構あるのが「一人で留学するのが不安」というご意見です。ということで、今回は、一人で、しかも日本人がほとんどいない田舎の公立学校で勉強するメリットをまとめてみようと思います。

留学(ここでは数週間から一ヶ月程度の短期のものを想定)にはいくつか方法があり、個人の他、日本の学校が実施するものと旅行会社や留学斡旋会社が提供するものがあります。

私が高校3年になる前の春休みに参加したのは、旅行会社兼留学斡旋会社が主催した二週間のアメリカ留学でした。一人で参加することに不安はなかったといえばウソになりますが、海外で英語が学べると思い、期待も大きかったのです。

でも、これは、日本の学校が実施するものよりは参加人数は少なかったものの、ほぼ似たようなものでした。参加者は当然、全員が日本人で、ホームステイは一人ずつだったものの、図書館の会議室のようなところでネイティブの若い女性が授業をしてくれました。

参加者は7人しかいなかったのですが、年齢が様々で、一番年上は大学生。ネイティブの先生と年齢も近かったため、仲良くなり、授業中も彼一人が発言していて、引っ込み思案の私は黙って座っていただけのように思います。(すみません、あまりに昔のことで。。。ただ、高校では英語はトップだったものの、ホストマザーの言う"water"が聞き取れないというレベルでした。)

日本の学校が実施する団体旅行はあくまで「旅行」です。私が学生だった頃は高校生が団体で海外に留学するなどということはなかったので、参加者としてではなく、こちらの学校の職員として見て感じたことなのですが、親がお金持ちで、お友達と海外旅行に行かせてあげたいというのでない限り、お勧めしません。

参加者が多いため、午前中はその参加者だけを集めて、臨時に採用されたネイティブの先生(教員の資格はないこともある)が空いている教室で授業をします。先生が一生懸命にジョークを言ってもだれ一人理解できないので、プリントを渡して問題を解かせ、解説をするというパターン。先生はひたすら、時間が過ぎることだけを祈っているような感じです。

これらの集団留学では、現地の人たちとの触れ合いもほとんどなく、決まったスケジュールに従って観光地を回ります。まぁ、考えてみれば、日本でも、海外からの団体旅行客の一人に声を掛ける機会はあまりないですよね。それと同じで、ホームステイが英語を使う唯一のチャンスとなるのですが、これも、大都市だと家に帰らずに日本人の友達と時間を過ごしてしまったりするのです。

今回のY君とR君は、一緒に参加されたものの、扱いは個人留学でした。なので、二人を別々のクラスに入れ、別々のバディーを付け、授業も可能な限り別々にしました。そのため、それぞれに友達ができました。行きと帰りのバスの中では一緒でしたが、バスを降りればホストファミリーが待っている家に帰り、それぞれのファミリーと時間を過ごしました。

大勢の中の一人ではなく、たった一人なので、現地の人たちも声を掛けやすいですし、帰国時にはやはり一人で来てよかったと思われるようです。もちろん、学校やホームステイ先で問題が起きないよう、私も陰でしっかりサポートしますので。

ここには差しさわりのないことしか書けませんので、留学について悩んでいらっしゃる方は直接メールください。

少年老い易く学成り難し、時間は止まってくれません。前進あるのみです。