一昨日、いつもお世話になっている翻訳会社からおもしろい仕事の打診がありました。米語の試験勉強用の教科書や問題集を作るというもので、約2ヶ月で納品するというものでした。
もちろん、私もNZの教員としてESOLを4年教えていましたので、その試験を受けたいという日本人留学生に指導した経験はありますし、自分でも昔むかしに受験したこともあります。でも、米語の試験なのでリスニングの録音にはアメリカ人をさがさなければならないでしょうし、ニュージーランドという英語圏にいる私が米語の問題を作るよりは日本にいる他のフリーランサーの方に作ってもらった方がいいだろうと思い、お断りしました。
主な米語の試験としてはTOEFLとTOEICが、英語の試験としてはIELTSとケンブリッジ試験があるかと思います。
TOEFL(Test of English as a Foreign Language)はアメリカやカナダの大学などに進学を希望する非英語ネイティブが入学して卒業できるだけの語学力があるかをテストするものです。
試験内容は
リスニング 30~49問 40~60分
グラマー 20~25問 15~20分
リーディング 44~55問 70~90分
ライティング 1問 30分
計 95~130問 約3時間半~4時間
で、北米の大学生活に関する題材が多く、受験料はUS$200(¥17000ぐらい)のようです。
TOEIC(Test of English for International Communication)は名前通り、米語でのコミニケーション能力をはかる試験で、世界約60ヶ国で実施されています。
内容は
リスニング 100問 45分
グラマー 60問 リーディングと合わせて75分
リーディング 40問 グラマーと合わせて75分
計 200問 2時間
で、日常生活やビジネスに関する問題が出され、受験料は¥5985です。
IELTS(International English Language Testing System)は英語圏で大学進学から職業登録まで幅広く利用されている試験で、私も教員登録のために受験しました。試験はGeneralとAcademicの2種類がありますが、Generalは永住権申請の時ぐらいにしか認められません。
内容は
リスニング 40問 30分(+答案を解答用紙に書く時間10分)
リーディング 40問 1時間
ライティング 2問 1時間
スピーキング 11~15分
計 約3時間
で、リスニングとスピーキングはGeneralもAcademicも一緒です。約150ヶ国で実施されている最もポピュラーな非英語ネイティブ向けの試験なのですが、費用が高いのが難点で¥24675またはNZ$365.00かかります。もっと安かったら力試しにTOEICのように気軽に受けられるのにと思います。
Cambridge Examination(Test of English as a Foreign Language)もIELTS同様、世界約150ヶ国で実施されている試験です。私も昔むかし、イギリスでFCEを受けた頃はIELTSよりポピュラーな試験でしたが、その頃からIELTS受験者が増え、こちらは下火になりました。
各試験のスコアはいろいろなところに出ていますが、こんな感じです。
http://www.kobe-cufs.ac.jp/about/contribution/license/files/toeic_toefl_score.pdf
教科書と問題集かぁ。。。ESOLの期末試験問題は作ったことがあるけど、作ったら売れるのかなぁ。。。