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翻訳について思うこと

先週の金曜日から日英が続いています。明日納品するものが1つと来週の月曜日に納品するものが1つ。今朝、中国の翻訳会社から来週の火曜日納品の英日の依頼が入ったのですが、これはお断りしました。できればOKしたいけど、全部OKしたら自分の体が持ちそうにないし。。。

先週、少し考えることがありました。校正の仕事ってとても難しいとは思います。以前は英日の時は自分で見直していました。でも、自分のウェブサイトを作った時、プロの作家さんに校正をお願いしたことがあり、その時に客観的な目も必要だと感じました。その後、大量の翻訳でめちゃくちゃ疲れ、とても全部読み直す気力がなかった時、こちらは出版社にお勤めの方に校正をお願いしました。時間が限られている仕事でしたので、誤字・脱字や用語統一、日本語として意味が通じにくい場所を指摘していただいた程度でしたがなるほどなーという出来になったんです。また、自分ではコンピュータ関係の日本語なら大丈夫だと思っていたのですが、ある翻訳会社に納品した後に「英語は分かりません」という専門家の方に校正してもらったので英語の意味が反映されているかをもう一度チェックしてほしいと言われた時も、修正されてきた箇所は納得の行くものでした。

でも、自分で校正者を探すのって大変ですね。だって、自分の稚拙な文章をさらけ出すわけじゃないですか。でも、原文のひどさも知らない人に「日本語がひどくて意味が分からない」と言われるとショックですよね。それをさらに「いや、あなたの翻訳がひどいと言ったのではない」と言い訳されても「どこが違うの?」と思ってしまいます。もし、そのように私に言ってきたご本人が自分で和訳したものをだれかに「日本語がひどすぎて意味が分からない」と言われたら、「あー、それは自分の訳に対して言われたことじゃないわ」と開き直れるものでしょうか。私なら、絶対に「ひどい」とは言いませんけどね。その代わり、どこがどう違うのか、違う点を指摘します。

校正の仕事の経験が豊富な友人が言ってましたけど、校正者というのは「何この文章?」と思うようなものもそれなりに見えるようにするのが仕事だと。英日の仕事をする人がみんな日本語のネイティブではありませんから、そういうこともあるんです。(これは英日だけでなく、昔、夫が校正した後、今はもう取引がない翻訳会社から「ひどい」と言われ、そこのアメリカ人校正者に直されてきた原稿を見たら、前後を入れ替えただけのことがあり、夫が怒ったことがありました。元新聞記者のCが校正した時も「Japanese English」と言われ、全く日本語の知識がないCもこれには苦笑いしてました。その時、指摘された箇所と同じような文章をその後、別の研究者が書いた論文で見ましたけどね。)

でもですよ、ちょっと考えました。ここのところ、日英の仕事が英語圏の翻訳会社から入ることが多くなりました。同じ翻訳会社です。英日なら翻訳会社の担当者には分からないからごまかせても、日英は出来上がった英文の質が悪かったら次の仕事はないでしょう。と、思った瞬間、怖くなりました。今のところ、5回ぐらいそこのお仕事をしていて、訳文が戻されたり、内容について質問を受けたこともないのでそこそこに仕事はできているのでしょうけど。。。

こんな感じで仕事が続くとなかなか家事ができなくなります。夕べ、夫が「食器を拭くタオルがない!」とオロオロしたので、今日は朝からお洗濯でした。夫は家の中が多少汚れていても「文句を言うなら自分で掃除しろ」と娘たちに言われるし、掃除したくないので何も言いません。まぁ、私の母にも「家なんてきれいにしていたってお金は貯まらないからね」と言われてますし、私に仕事があるのはいいことだと思ってますので。(大体、その辺に置いてある物のほとんどが夫のだもの当然、当然。)

The Australian Women's Weeklyに付いてきたコーヒー、なかなかおいしかったです。夫のお客さんが記事を書いているのでいつも買ってます。そのうち校正の話もしてみようと思ってますが、いつもどちらかが忙しくてなかなか話す機会がありません。

どれ、また仕事しなきゃ。。。