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通訳の仕事etc

ご無沙汰しております。相変わらず忙しく過ごしております。

今月の初めに大きな通訳の仕事がありました。担当者からの連絡から実際の仕事日まで2週間もないというものすごいスケジュールでした。しかも、会議の日程も場所もまだ決定していなくて、私はその予定日の前夜に納品する仕事を抱えていました。だから、だれか他の人に行ってもらえたらと思って、数人に声を掛けました。

しばらく休みがない状態が続いていましたのでお断りしたところ、担当者の上司が私の仕事に興味を持ってくださり、会食をとなりました。ちょうど長女が大学の面接に行くということでしたので、その日に合わせて担当者と上司の方にお会いし、いろいろお話をさせていただきました。

結局、私から連絡した通訳の方々には別の翻訳会社などからも話が入っていて、私もそうでしたけど、みなさん怖気づいてしまっていました。私も怖かったからだれかに頼みたかったんですけど、もう時間もないしということで自分が行くと言ってしまいました。一気にがんばってその後に休めば何とかなるだろうと思いましたし。

その後、膨大な量の資料が送られてきて、翻訳の案件の合間に目を通し、重要かと思われるものを訳してみました。専門用語も多いので自分で実際に訳してみないと理解できないかと思ったからでした。その間に、会議の日が1日前になったとの連絡がありました。つまり、翻訳の納期の翌日に。。。

しかも、火曜日の昼の電話打ち合わせで、資料の一部を翻訳したことをお伝えしたら「あ、あの資料はすべて過去のもので、今回使用するものではありません」とのこと。電話のあと、翌日に使用するという資料が送られて来ました。なので、仕方ない、翻訳を納品してから翌日の出発時間ぎりぎりまでそれらの資料に目を通し、途中まででしたが日本語に訳し、自分用にプリントアウトして行きました。

会場に着いてもこれから何が起きるのか私にはさっぱり分からず、日本語のPPTファイルは文字化けして使えないので英語版のみとなり、日本からの参加者の目の前には分厚いファイルが。(全部英語で書いてある!全員、パラパラと見ただけでギョッとしていました。)

「NZ側の参加者の英語が聞き取れなかったらどうしよう」というのが一番不安だったのですが、実際にはそれより日本からの参加者の方々の英語が分からないほうが問題でした。それまで理解できていた会議の流れがぶっつりそこで分からなくなってしまうのです。頭の中が真っ白になってしまいました。英語が苦手な方のために私の周囲にいる他の参加者が右左後方から通訳をするのです。。。何のために自分が呼ばれたのか。。。一人で通訳をしているのなら、聞き取れなければ立ち上がって話者の側に行って聞き直したりできますけど、囲まれてしまっては動けません。これは本当に困りました。

ということで、今後、私にだけでなく、通訳を依頼する場合のポイントを挙げておきます。

1)資料は前もってすべて日本語に訳し、日本からの参加者全員に目を通してもらう。

2)その後、日本からの参加者のみで会合を持ち、どのような質問をするか、その場合、だれが中心になって質問をするのかなどもある程度話し合っておく。

3)日本人側は日本語のみで話すか、英語で話す場合には自分が何を言ったのかを残りの日本人参加者に分かるように日本語で伝える。

4)通訳者への資料も時間に余裕を持たせて渡す。(日本語でない場合にはもっと時間が必要。下調べの時間も必要ですので。)

5)日本語が文字化けしてもいいようにプリントアウトしたものも用意しておく。(結局、私が自分用にプリントアウトしたものは英語が苦手な先生にお持ちいただきました。重宝でした。)

それから、会議中の携帯電話の使用はこちらでは絶対にNoです。お金のかかるプロジェクトであればあるほど、慎重に進めなければならないと思います。

ということで、かなり落胆して家に戻った私でしたが、クライアント様は私の努力を認めてくださり、実のある会議になったと何度もお礼をおっしゃってくださいました。社交辞令であったとしても気持ちが明るくなりました。こちらからのメールにも丁寧にご回答いただき、お電話もいただいたTさん、お世話になりました。他の方をご紹介させていただく場合にもいい経験になりました。

この件がきっかけで通訳のYさんともお話をする機会ができ、先週は一緒に温泉に行きました。

最後に、コレコレ!Facebookにも載せましたけど、先週、娘たちを迎えに行った帰りに停まったガソリンスタンドでの写真。窓が汚くてよく見えないのですが、前の車の後ろに乗っているペットが見えますか?

そう、羊でした。。。「メー」と啼くとオーナーが「シッ!」って。。。ラノリン臭くないのでしょうか。

あと、うちで飼っていた15歳の犬、ボスが永眠しました。側溝に落ちていたのを義父が発見したのですが、その後食べ物も食べなくなり水も飲まなくなったので祝日でしたが獣医さんに連れて行って安楽死させました。これまで安楽死には反対だった私も子供たちも今回は納得。夫が泣きながら穴を掘っていました。でも、2日前まで階段を上がってきてエサを食べていたのですし、大往生です。