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NZへの移住

相変わらずノタリクタリと翻訳をしておりますが、先日、久しぶりに通訳の仕事がありました。ロングタームビジネスビザでの移住を希望されているご夫婦でした。

東日本大地震の後の放射能問題で、日本から海外への移住を希望される方が増えたようで、このご夫婦もそうでした。でも、最初に私がコンタクトを取っていたのは実はこのご夫婦、正確には奥様のお友達でした。私も実家に戻れなくなり、家族も被災していますので、母子を受け入れてくれるところを探していたこのお友達を助けてあげたいと思ってメールしたのですが、どうやら滞在先を探しているだけでなく、働けるビザがないことが分かり、そこは私もどうすることもできないエリアなのでお断りしたところ、「もうすぐニュージーランドに下見で行く友人がいるので」と紹介していただきました。

でも、もちろん、私は移民局に登録したアドバイザーではないのでビザに関するアドバイスはできず、資格のある方に直接お伺いするように話をし、自分は銀行口座開設などをお手伝いする予定でご夫婦の到着をお待ちしていました。ところが、「ビザの申請にはビジネスプランが必要で、アドバイザーにはできないのだそうです」とのお返事。「で、だれができるんですか?」とバカ丸出しでお伺いしたところ、「会計士さんだそうです。だから、ご主人にお願いできますか?」とのこと。まともに自分の夫がしていることを把握していませんでしたし、運悪く夫はテニスに行ってしまっていたので「できないと思いますよー」とお伝えしました。だのに、夫の返事は「うん、それはオレの専門分野だョ」。。。

ということで、いまさらですが、移民局に登録したアドバイザーでないとできない仕事と、登録していなくてもできる仕事をチェックしました。

「移民(移住)アドバイス」というのは、これまでの経験などからのワークビザやロングタームビジネスビザ、永住権に関するアドバイスであり、夫のは普段顧客にしているのと変わらない「ビジネスのアドバイス」であり、私が英語ができない人のために翻訳をしたり通訳をしたりするのは「事務的作業」になるので問題はないようです。労働省のサイトなどですでに公知の情報を日本語で伝えるだけならそれほど怖がる必要もないんですね。

ですので、夫にビジネスプランを作ってもらうために、まずはこのご夫婦の決算報告書などを翻訳させていただくことになりました。元々、実務翻訳で、財務報告書などの金融関係の日英が専門となりつつありましたし、とてもうれしい展開になっています。

そのうち、ウェブサイトの内容も変える予定ですが、私たちができるのは以下のサービスです。

・財務報告書や登記簿など、ビジネスプランの作成に必要な書類の翻訳。

・ビジネスプランの作成。

・ビザ申請書を日本語で説明し、英語での記入を補助。

・会社設立$400+GST。IRDナンバー取得など。

・インターネットバンキングの設定まで含めた銀行口座開設サポート、視察コーディネート、通訳。

会計業務については、実際に作業をするのは公認会計士である夫で、私は通訳でしかありませんので、彼に打診しなければご返答はできませんのでご了承ください。

それから、移住を考える前に、日本だったらどうかを考えてください。例えば、目の前に20代の独身の日本人女性と、日本語がまともにできない30代の子持ち女性がいたらどちらを選びますか?昔、「あなたは私たちの夢を壊している」と言われたことがありますけど、ビザさえ問題なければ雇ってくれる人はたくさんいると思います。私だって雇ってあげたいですョ。でも、移住を希望される方が必要なものをお持ちでない限りどうしようもない現実があります。