コンテンツへスキップ

YちゃんのIELTSの結果

今日、留学生YちゃんのIELTSの結果が届きました。

Yちゃんが3月の始めに来た時に実力を判断するために英検2級の一次試験の問題をやってもらいました。延々と時間をかけたのにも関わらず、結果は100点満点で換算したら33点でした。まぁ、高校1年生を終えたばかりですので、普通と言えば普通だったと思います。

前にワーホリのHさん(当時25歳)がIELTSにトライした時はListening 4.5、Reading 4.5、Writing 5.5、Speaking 6.0で、Overall Band Scoreは 5.0でした。

Hさんより8歳若いYちゃんはと言うと、Listening 5.0、Reading 4.5、Writing 4.5、Speaking 6.5でOverall Band ScoreはHさんと同じく5.0でした。

英語の勉強歴も長かったHさんの方がWritingで1.0の差がついてしまいましたが、仕事中に会話などしている余裕のないワーホリと違って、周囲に同じ年齢の高校生ばかりで話をするのが命のような年齢層だとSpeaking力が伸びます。それと、Yちゃんはうらやましいほど耳がいいんです。Hさんと0.5の差がついた理由でしょう。

ちなみに5.0というのは "Has partial command of the language, coping with overall meaning in most situations, though is likely to make many mistakes. Should be able to handle basic communication in own field"、つまり「たくさん間違えるが、分野によっては英語が使え、ほとんどの状況において大雑把な意味は理解できる。得意分野においては基本的な会話ができる」というものです。

種類の違う試験なので単純には比較できませんが、英検2級は余裕で受かるレベルで、サイトによっては5.0を英検準1級レベルとしているところもあります。

これまで、私が教師として指導した高校に別のエージェントを通して3年間留学していた生徒たちもOverall Band Scoreは4.5~5.5でした。日本にいたら恐らく1年間でここまで英語力は伸びなかったでしょうから、これは上出来と言えます。

ListeningとSpeakingは英語圏にいれば伸びるものですが、これからが勝負です。ReadingとWritingは努力をしなければ伸びるものではありません。でも、Yちゃんはいつもラウンジのソファに座って勉強していましたから、ボキャブラリーを増やして使えるようにして行けば自然にListeningもできるようになるはずです。Listeningは「聴解力」でHearing(聴力)と違って「(聞いて)理解する」ところまで含みますから。

Yちゃん、英語の勉強に挫折しそうになったらいつでもメールくださいね。海の向こうから応援しています。

追加:

Yちゃんに結果をお知らせしたらうれし泣きしてしまったそうです。8ヶ月の留学というのは、短いようで長かったと思います。

私を含めてどんなに周囲が「がんばったね」「英語、うまくなったね」と言ってあげても本人にはその進歩は見えません。できるようになった部分よりもできない部分の方がどんどん大きくなっていくような気さえするものです。だから、その進歩を目で確認してもらうためにも留学生にはIELTSを受けてもらっています。

Yちゃんは17歳。当日の受験者の中でも最年少でした。日本語でも知識がないことを身を持って知り、ご自分でも「これから知識をいっぱい増やさなければ」とおっしゃってました。「英語は単なるコミニケーションの道具」とご両親からも言われ、それを実感していたようです。

がんばれ!