留学生Yちゃんのホストマザーと話をしていたら、どうやらYちゃんが否定疑問文にこちんと答えていないということが分かりました。 “Don’t you like it?(これは好きじゃないの?)”と聞くと、絶対に好きじゃなさそうな顔をしているのに “Yes”(いいえ、好きです)と「きっぱりと」答えるんだそうです。
このような疑問文は「否定疑問文」と呼ばれます。日本語では「好きじゃないの?」という質問に「うん」と答えたら「好きではない」という意味になります。でも、英語で “Yes”だと “Yes, I do”=「いいえ、好きです」の意味になるのです。
頭がごちゃごちゃになって来ましたか?では、どうしたら否定疑問文にきちんと答えられるようになるのでしょう?
それは、答えから “Yes”や “No”を省いてしまえばいいのです。例を挙げてみます。
“Don’t you like vegetables?” “Umm… I don’t like them.”
「野菜、好きじゃないの?」「う〜ん。。。好きじゃない」
“Don’t you want to come?” “Umm… I want to come.”
「一緒に来ないの?」「う〜ん。。。行こうかな」
重要なのは、 “Yes” “No”の部分ではなく、それ以下の部分です。だから、 “Yes” “No”で答えなくてもいいワケです。
それでも難しいのはこちら: “Do you mind〜”
一見すると肯定の疑問文ですよね。でも、内容は否定です。
“Do you mind doing it for me?” (私のためにそれをすることを気にする?=それ、やってくれない?)で、答えは “No, I don’t (mind doing it for you)”(いいよ)。 “Yes”だと「冷たいヤツ!」と思われてしまいますねぇ。これは、 “I’ll do it”とか別の言い方で答えてもいいので、誤解のないように答えてからのフォローも大事です。