Facebookをご覧になっていただいている方々はご存知だったと思いますが、ブログでこの件に触れるのは初めてなので多少説明させていただきます。
東日本大地震の後に行方が分からなくなってしまった同級生や知人を探すために始めたFacebookですが、日本ではあまり普及していないようで数人を見つけただけで、ほとんど見ることもありませんでした。
そんな中、通訳の仕事で出会った方がFacebookでシェアされた記事で吉岡奏恵ちゃんのお母さんのひとみさんが、悪性ラブドイド腫瘍という小児がんの治療について海外からのセカンドオピニオンを受けるために日本の医師からの紹介状を英語にしてくれる人を探していると知りました。
ちょうど翻訳の仕事も切れていましたし、Facebookに慣れていなかった私はひとみさんが私の友人の友人なのだから助けてあげたいと思い、ひとみさんに直接メッセージを送らせていただきました。おそらく、その友人と面識もないひとみさんはその友人の名前が書かれたメッセージを受け取って笑われたことと思います。後からとても恥ずかしくなりました。。。
すぐにひとみさんからお返事をいただき、翻訳をさせていただくことになりました。紹介状の内容はとても残酷なもので、これを直接医師から受け取られたひとみさんとご主人の胸中を考え、泣きながら、それでも1日も早く仕上げなければと校正者3人(うち一人は米軍医)の協力を得て翌日には納品させていただきました。でも、同時に自分ができることの限界を知らされました。そして、いろいろ自分なりに調査をしたり、専門医に電話で聞いてみたりしましたが答えはみな"I'm sorry"。
それからは毎日のようにひとみさんが更新してくださるFacebookページを見て応援していました。そして、7月15日に奏恵ちゃんが息を引き取られたことを知りました。「眠るように」という表現は救いでした。
お星様になってしまった奏恵ちゃん。短い一生でしたが、たくさんの人に多くのことを教えてくれました。
私はこれまで、海外で治療を受けるために寄付金を集めているという人たちに寄付をしたことはあまりなく、だれかがやってくれるだろうと思っていましたが、お金で何とかなる段階ならまだ救いがあるんですね。これからはもっと協力して行こうと思いました。それと、自分の子宮内膜症の手術についても、最終的にストマになってしまったとしてもそれしか選択肢がない場合には受けようと思えるようになりました。本当にありがとう。
Rest in peace, Kanae-chan. We all love you deeply, and you will never be forgotten.
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