今日のお昼頃、妹から電話がありました。声を聞いたら本当に安心しました。
実は、いつもメールばかりだったので携帯の番号をだれのも知らなかったんです。
地震でタンスが倒れてきて、足腰の弱い母はもう立っていられないと思った時に、孫を迎えに行く時間だということに気がついたらしいです。それで少しずつ歩き出して、避難命令が出た時には車のところにいたのだそうです。だから、妹がそのまま車に乗るように指示し、周りに住んでいる一人暮らしのお年寄りを集めに行き、その時、ちょうどいとこ(男)が来ていて、いろいろ手伝ってもらったようです。
揺れる中を何とか食べ物などを詰め込み、犬にできるだけエサをあげて、「津波まで後30分」と言われて学校に子供たちを迎えに行ったそうです。道路はヒビが入っていて運転するのも大変だったようです。
だんなは仕事から家に戻ったそうです。でも、だれも家にいないので辺りを探していた時に偶然妹と長男を見つけ、全員そろってバスに乗り込もうとしたら、バスはもうないので自家用車で行くように言われたようです。だから、みんな一緒です。
避難所もすぐ近くから埋まって行くし、行列がすごかったので、足腰の弱い老人ばかりなのですぐに移動しなくてもいいようにと一番遠くの避難所に行ったのだそうです。そこに到着した時、3番目で場所も広く取れたらしいです。
そこで隣になった人は、逃げられず、死を覚悟して流される家の中にいたそうです。「でも、朝起きたら天国じゃなかった」そうで。長男の同級生のお母さんは病院の看護婦で、逃げ遅れて患者と閉じ篭ったままだそうです。うちは一緒にいられるだけラッキーです。後から被爆した19人は私の母校の校庭から運ばれた人たちらしいです。母校の校庭も汚染されているのでしょうか。
おばからの連絡では、その長男がテレビに映っていたとか。「テレビに映ったら、みんなにぼくらがどこにいるか分かるよね」と言っていたそうです。賢いヤツです。
本当は25日から妹一家がニュージーランドに来る予定で、私も7年ぶりの再会を心から楽しみにしていました。でも、パスポートも持っていないし、解約して資金にしようと思っていた預金証書なども家に置いたままなんだそうです。だから、今日、JALが手数料無料で返金してくれるというのを見たので、オークランド支社に電話して番号を聞き、妹に知らせました。とりあえず、お金を戻してもらい、これからどうするか考えるようです。今はお金は少しでもあるほうがいいですから。