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問い合わせの真意は?

先日、翻訳に関して不思議な問い合わせがありました。

電話の向こうの女性は、日本の若い女性によくある甘ったるい話し方で、こちらに来て間もないのだろうなと思われました。特定分野(ここでは伏せておきます)の英日翻訳の経験はあるかと聞かれたので、その分野でもどのような内容のものかと聞きました。例えば、医薬品系でも開発契約書だったり、製品の説明書だったり、論文だったり、いろいろあるわけです。まぁ、私も翻訳経験が長いですし、ここ7~8年はほぼフルタイム状態で仕事をしていますから、いろいろな分野の翻訳をして来ました。メインは日英ですが、英日ではマイ**ソフトやスタンダード・アンド・****など、海外の大手会社からの仕事を繰り返しいただいています。

その女性によると、新聞記事などをまとめて作成するニューズレターのようなものであるという説明でしたが、あまり要領を得ません。「例えば、今日頼んで明日納品ということはできますか?」と言われたのですが、こちらはフリーランスなので、もしその仕事が生活するのに十分なお金になるものであれば他を断ることはできますけど、そうでないのであれば私も他の仕事を入れざるを得ません。なので、その日に仕事が入っていなければできるけど、入っていればできない、としか答えようがありませんでした。

「今回の訳文のできがよかったら継続的に仕事が入る」と言われたのですが、それは当然、今回の訳文のできに左右されるもので、確実な約束ではないわけです。ですので、こちらとしては、訳文が認められなかった場合も考えて他の仕事が入ればそちらを優先します。しかも、「当社にもこの仕事ができる者はいるのですが」ということで、つまり、その人が暇になったら私の仕事がなくなってしまう可能性もあります。いつでも即時に仕事が受けられる翻訳者なんてそういないでしょうし、逆に、そんな暇な翻訳者では心配だと思うんですけどね。

そのうちこちらもイライラしてしまい(彼女の話し方もあって。。。)、お断りしました。おそらく、翻訳コーディネーターの経験がないか浅い方だったのではないかと思いますが、仕事を依頼するからには翻訳者の力をある程度信用していただきたいです。必要であれば実績リストもお送りできますし、トライアルだって受けますよ。それが受け入れられないのなら外注などすべきではないでしょう。働く方だって気分よくないですから。

あ~、今日はめちゃくちゃ暑いです。。。仕事場を寝室からラウンジに移したので風が入ってくるのですが、紙がバラバラ飛ぶし!毎回毎回、PDFの原稿をワードにしてから送ってくださるFさん、ありがとうございます。できれば図や表も画像でなく上書きできる形式でいただけると助かります。(テキストボックスを作ってフォントのサイズや行間を一つずつ調整して行くのは結構時間のかかる作業ですので。)