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翻訳の仕事

相変わらず、翻訳の仕事に追われる日々ですが、今月に入ってから2週間ほど、パートナーとして仕事をしてもらっている校正者がパリに行ってしまい、他の校正者に依頼する日々が続いています。私も先週から少し体調を崩していて、太ももの後ろが痛むので母と同じ坐骨神経痛かなと思っていたところ、昨日の朝からのどが痛い。。。ゆっくりしようかなと思っていたところ、また日英翻訳の仕事の打診がありました。

断ろうと思ったんですけど、クライアントは既に数回ご指名いただいている日本の某市役所。今回も「やっぱりトダンさんが良いです。もし手が空いてないようでしたら、別の方でも良いのですが仕上がりに大きな違いがありますので・・・。是非宜しくお願いします。」とうれしいメッセージ付きで、断れず、お請けしました。

実は、先週末に別のクライアントからクレームがあって落ち込んでいました。まぁ、クレームの内容はどうしようもないことなのですが、foreign-body reaction(異物反応)のようにハイフンでつなげてある単語が散見されたのでそのようなことがないようにしてほしいとのこと。つまり、foreign body reactionと綴ってほしかったようです。「英辞郎」ではハイフンが付いて表示されていますし、インターネットで検索をすると両方の用例がたくさんあり、間違いというよりはバリエーションなんですね。ただ、校正者はアメリカ人の元ジャーナリストなのでreadabilityを重視し、名詞と名詞がつながった時はハイフンを使用して読みやすくするようで、私も自然に気をつけるようになったんですけど、こんなところでクレームが付くとは。。。

綴りは悩みますけど、世界的に認められているIELTSの試験では、米語の綴りでも英語の綴りでもよく、減点の対象にはしません。ニュージーランドで手に入る米国人作家の作品はもちろん米語で、英国人作家の作品は英語で書かれています。英語圏の出版用に綴りを変更したりしません。日本からのお仕事は特に指示がない限り、米語の綴りを採用しています。ハイフンを使用する場合は、ハイフンの付いた単語と付いていない単語が混在しないよう、文書全体で統一するようにしています。

校正者に話したらちょっと怒っていました。前にも「こちらの校正者に見てもらったら修正箇所が出てきたので」と確認を依頼されたことがあり、どうでもいいところを直してあったり、複数名詞を単数にしたものの、動詞も単数にするのを忘れていたりして、キレたことがありましたけど、プライドなのでしょうか。

まー、いろいろあります。

でも、最初に書いたようなうれしいメッセージもあるし、サポートの仕事を通じて直接の翻訳の話も数件出てきました。気分を切り替えてがんばるしかないですね。