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二重国籍者の思い

大阪なおみ選手がUSオープンで優勝し、大阪選手が日本人なのかどうかという議論がなされています。また、少し前に蓮舫議員も二重国籍であることが問題になりました。

現時点では、日本との二重国籍者は22歳になる前にいずれかの国籍を選択しなければならないことになっています。でも、先進国のほとんどは二重国籍を認めていて、ニュージーランドにも二重国籍者がたくさんいます。それなのになぜ、日本は二重国籍を認めてくれないのでしょうか。

日本人が二重国籍に反対する理由は、「税金を払いたくないからだろう」とかいろいろあるようですが、そんな理由で日本国籍を維持したいと思っている二重国籍者はほとんどいません。

二重国籍でいたい理由はもっと単純なことで、ニュージーランド出国・入国の際にはニュージーランドのパスポートを使い、日本入国・出国の際には日本のパスポートを使えば手続きが早いという程度のものです。実際は日本のパスポートは手数料も高いし、オークランドまでわざわざ行かなければならないので、よほどのことがない限りは取ることはないと思いますが、働ける年齢になった時に自分の親の生まれ育った国を見てみたいという人は少なくないでしょう。そういう時に、ビザの心配をすることなく数年働きながら日本で生活できるのはメリットです。もちろん、ほとんどの二重国籍者は特別な環境で育ったのでない限りは日本語があまりできませんからたいした仕事に就くことはできないはず。

大阪さんのように、日本で生まれても日本語ができない日本国籍者もいますし、別に"Japanese American"でいいような気がします。アメリカで育った大阪さんにとって、心の国はアメリカでしょう。私も将来、パスポートの更新費用が負担になったり取得のためにオークランドまで行くのが面倒になったらニュージーランドのパスポートを取ると思いますが、心はいつまでも日本人です。いまさら日本に住みたいとは思いませんし、住むことはないと思いますが。

海外在住日本人の二重国籍、そろそろ認めてもいいのではないでしょうか。