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出張通訳でのアクシデント

先週末から忙しい1週間でした。

まず、最終的には移住したいとおっしゃるYさん一家が11日の夜、いらしたのでお会いし、12日の午前中にオリエンテーションをしました。でも、通訳の仕事のためにオークランドに行かなければなりませんでしたので、IELTSのテキストなどをご紹介して簡単に勉強の方法などをご説明しただけで「では、金曜日に。。。」と後ろ髪を引かれる思いでYさん一家を残して出ました。(この通訳のお仕事は去年から決まっていたことで、Yさんご一家にもお問い合わせをいただいた時点でそのことはお話してあったのですが、重なってしまったんです。)

で、12日から泊まったのは「アパートメント」とか「レジデンス」と呼ばれるところ。通訳をさせていただく教授が取ってくれていたお部屋は33階の角部屋。眺めも素晴らしい。

学校が始まってから週末は一度も家に帰れないままキャンプに行く長女も一晩だけ一緒に泊まることになり、教授にご挨拶しようとなりました。でも、今時のホテルの鍵というのはカード式になっていて、それをエレベーターに乗る時もスキャンしてから自分の部屋のある階のボタンを押す仕組みで、自分の部屋のある階とグランドフロアにしか行けないようになっているんですね。教授のお部屋は32階。何か、知らないうちにエレベーターの中に閉じ込められてしまいました。暑いし、怖いし、呼び鈴を押してもダメ。グランドフロアのボタンを押したら動いたのでそこまで行き、29階で降りる人がいたので私たちもそこで降り、非常階段で32階まで歩くと、ナント、非常階段に通じるドアは外からは開くけど中からは開かない!でも、下まで階段を降りるのは嫌だったので教授に電話をしました。

日本の携帯。。。8190では通じない。090でもダメ。008190でやっとつながり、ドアの上部のガラスから見える部屋番号を言おうと思って、顔をべったりくっつけて見ていたら向かい側に教授が!「親子でそんなところにいて怪しいですよ。。。」と。あまり好ましくないご対面となりました。

13日から仕事が始まり、順調に進みました。教授が視察可能だと思わなかったようなところも視察手配でき、「前に来た時はマオリの式典とお話を聞いただけで終わりだった。こんなにいろいろな人と直接話ができる機会はなかった」と感動していただけました。1週間で2箇所のご視察ということで、私は数日だけだと思っていたのですが、きっちり金曜日までスケジュールが入り、金曜日のスケジュールは火曜日まで決まらなかったので視察先の担当者と連絡をし合いながら進めました。

で、15日の水曜日。その日は、午後1時から視察ということで、11時30分ぐらいに出てどこかで昼食をしてから行こうと、のんびりしていました。10時半ぐらいに、ナント、火災報知機が鳴り始め、「当ビルのどこかで火災が発生しました。ビルを出ても結構ですし、次の指示を待たれても結構です」というアナウンス。教授にも下に降りていただくように連絡をし、バッグとラップトップを持って部屋を出てエレベーターまで行きましたが、もちろん緊急時にエレベーターが動くはずはありません。非常階段を下りていく男性はスーツケースも持っているし、私も部屋に戻り、「33階から下に階段を下りてから荷物を取りにまた戻ってくるのは嫌だな」と思ったので、荷物を全部まとめて階段を下りました。

でもねぇ、33階ですよ。脚はガクガクするし、荷物は重いし。やっと下りた時には消防車も来ていました。どのぐらい待ったか、結構すぐに戻れるようになりましたけど、もう汗びっしょり。急いで冷たいシャワーを浴びて着替えをしましたが、のんびりするはずだった朝はどこかへ消えてしまいました。

最近は年とともに筋肉痛が出るのが遅くなり、昨日と今日は腕も脚も痛いです。

今日はYさんご一家の次の滞在先をお探しし、IELTSのご指導をしますが、車の乗り降りが大変そうだな。。。

翻訳会社には一週間いないと何度か伝えたのに携帯にまで電話がありました。夫によると「切羽詰まった感じだったから携帯の番号を教えた」とのこと。状況は分かるのですが、両方は無理。教授がこちらの視察先からいただいた論文などの翻訳も出そうだし、IELTSの指導もあるし、しばらくは無理かなぁ。単価がよければ考えようとは思うけど、体が一つしかないので、どちらかを選ばなければならないこともあります。

とりあえず、大きな仕事が終わって一安心です。今回も素晴らしい出会いでした。ご一緒された女性もとても素敵なかたで、「今度はだんな連れて来るからよろしくね」とおっしゃっていただけました。今はお二人とも帰りの飛行機の中。教授はもうすぐ博士になられるそうです。がんばって論文を仕上げていただきたいと思います。