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クライアント様からのご指名?

いつもお世話になっている翻訳会社を通じて、去年の半ば頃から日本のある公的機関のウェブサイトを少しずつ英訳させていただいておりましたが、先日、「もし可能でしたらトダンさんにお願いします」とのご指名付きでお仕事をさせていただきました。時々、トライアルが先にあって、それからお仕事を請けるということはありましたが、クライアント様からのご指名というのは初めてでした。

それがやっと終わったと思った矢先に、夕べの8時半頃にまた翻訳会社から、同じクライアント様からまたまたご指名で、他の方が翻訳されたものを校正してほしいとの連絡がありました。しかも3時間でとのこと。

どうやら、このクライアント様からのお仕事は私一人でしていたのではないようで、その中の訳語に対してクライアント様が「和製英語ではないか」と翻訳者に尋ねたところ、「れっきとした英語です」と返事されたのに、そのような経緯を知らなかった私は、「この日本語をこのまま英語にしたものは一般的ではないと校正者に言われましたので」とコメントをつけて別の表現にして納品したということでした。それで、翻訳者によって訳語が違うのは当然だけれども、公的機関のウェブサイトなので訳語を統一したいからと再度ご指名となったようです。

その単語が和製英語かどうかは分かりませんが、私も最初はそのまま英語にしました。でも、アメリカ人校正者に「聞いたことがない単語だ」と言われ、夫に聞いてみても同じ答えでしたし、Wikipediaの英語版にも「日本およびその他の非英語圏で使用されている単語」と書いてありましたので、別の訳語をつけました。その他にも何箇所か、インターネットで検索をすると違う表現が出てくる箇所もあり、一つずつお調べして、「息子を歯医者に連れて行っている途中だからあと15分待って」という校正者と何度もやり取りをし、1時間ほど遅れて納品となりました。夜中に仕事は大変ですけど、校正者が住んでいる国とは半日ほど時差があるので向こうは昼間なのが救いと言えば救いです。

ご指名してくださったクライアント様、心から感謝申し上げます。一人で閉鎖的な環境で仕事をしておりますので、とても励みになりました。これからも、いろいろなところから直接お仕事がいただけるよう、がんばっていきたいと思います。