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Yさん親子の留学

Yさん親子はお母様(40歳)とK君(11歳)とE君(6歳)。日本のエージェントKさんからのご紹介でした。7月31日にオークランドご到着、9月7日にご帰国というスケジュールでした。

親子3人となると一番問題になるのはホームステイです。1ベッドルームや2ベッドルームの家では受け入れは無理ですので、ある程度大き目の家ということになります。Yさんは最初はお子さんたちと同年齢の子供がいるファミリーをご希望だったのですが、そのような若い年齢層で大きな家を持っているファミリーは少ないですし、とりあえず子供がいることに限定せずに募集してみることにしました。

Yさんは数軒の応募の中から学校のすぐ近くに住んでいる老夫婦のおうちをセレクトしました。普段は日本で運転されているYさんですが、レンタカーを借りると高いので今回は車なしの予定でしたので、学校に近いというのはとてもいい条件でした。私が下見に行く日も決め、安心していたのですが、その日になってやはり無理だと断られてしまいました。

お母様のYさんが昼間何をされるのか、週末に自分たちが出掛けたい時にはYさんとお子さんたちも連れて行かなければならないのかと聞かれたので、Yさんが昼間何をするかとか週末どうするのかまでホストファミリーが心配する必要はないけれども、Yさんがおうちに一人で(もしくはお子さんたちと)いることを快く思ってくれなければならないと話しました。そしたら、見ず知らずの日本人の親子が自分のいない時に家に置くのは不安だとなってしまったのです。

第二希望としていたところにも同じ理由で断られてしまったので、再度広告を出し、そこに応募して来たのがEさんでした。正確にはSさんの娘さんのKさんだったのですが。

ご主人に先立たれて一人暮らしをしているSさんと、その目と鼻の先に住んでいるKさん一家によるJoint Careという初めての試みとなりました。子供たちは朝、Kさんの子供たちと一緒に学校に行き、Sさんのおうちに戻るというものです。これは大成功でした。

そして、今回はESOLの先生にもキャンセルされるという事態になってしまいました。こちらは、前々から学校に頼んでおいたものの、「だれも適任者がいないからTeacher Aidではどうか」と校長から言われ、何とか自分で探したのですが、その先生の家族が急に具合が悪くなってしまったのです。どうしたらいいものか分からず、自分が知っている教員仲間に次々とメールをしたところ、以前にESOLの先生をしてもらったNがOKしてくれたのです。

そんなこんなでかなりドタバタしましたが、無事、7月31日にYさん親子をお迎えすることができたのです。

ホームステイに3週間は長いので、最初の1週間と最後の1週間はモーテルに滞在。8月5日から学校に行きました。学校は最初の2週間は午前中にESOLの授業を入れ、残りの3週間は1日中普通クラスというプランでした。

以下、体験談です。

ESOL担当のNとE君

地元サッカークラブの練習に参加。

(E君6歳)

オークランド、ちょっと歩いてみたら汚かったよ。道路にはごみが落ちててね。
オークランドのホテル一つ目と二つ目のホテルきれいだったよ。
ホームステイの感想。Sさんちがね、でかくていろんなものがあったよ。
でもおもちゃがなくてつまんなかったよ。
モーテルね、ぼくんちより広かったけどソファーだけはぼくんちのソファーのほうがいいほうだよ。
ランチタイムのときは時にはJ(ホストブラザー)といっしょに食べました。
たまにはL(ホストシスター)に会いました。

お兄ちゃんは釣りが大好き。
家に帰った後はKさんの子供たちとサッカー。
(K君11歳)
ぼくは、英語がまったく話せないし、ニュージーランドがどんな場所なのかもあまり知らなかったので、
行くときの一番の楽しみは飛行機に乗ることでした。
ニュージーランドに12時間かけてやっとついたので、ちょっとわくわくしていました。
最初の4日間はニュージーランドの学校には行かず、モーテルでげん地になれるようにしました。
いきなり学校だとちょっときんちょうしてしまうから、休みが4日あってよかったです。
学校が始まってからは、みんなすぐ友達になってくれたしいっしょに遊べたから、いった日から学校がたのしくなりました。
モーテルからさん歩をしていた時、ニュージーランドはとても家が少なく、家と家のかんかくがはなれていて、
すごくひろびろしていて、気持ちがよかったです。
学校では、最初の2しゅうかんはイーソルのじぎょうがあり、その先生がサッカーをして英語をおぼえたり
先生の車で先生の家に行ったりしていたから、とてもおもしろかったし、イーソルのあとにやる、げんちの子と
じゅぎょうをした時は、先生の言っていることがりかいできなくてつまらなかったから、イーソルがあってよかったです。
学校で遊ぶときはサッカーラグビーなどを行い、行事ではじしゅう走やかそうパーティ、ダンスパーティなどを行い、
かそうパーティの時はモーテルをとまったあとにホームステイした、シャーリーという人がかしてくれ、
ぼくはきょうりゅう弟は日本のレンジャーにへんしんしました。日本のキャラクターなのでびっくりしました。
「外国でもにんきがあるのかな?」
Sさんはとてもやさしいし、Kさんの子どもとも近くのあき地で遊べたから、学校から帰ってきても楽しかったです。
ホームステイ中に、Kさんの家でピザをやいて食べたり、ボートで釣りに行ってくれたから、
すごく毎日楽しかったです。
さいご後にSさんとわかれるとき、とてもかなしかったです。なぜならあんなになかよくなれたのに、
とても早くおわかれのようなきがしたからです。
もしまたいけたら、友だちにあいに、Sさんにあいにいきたいです。
SさんのおうちはSさんの心に負けないぐらい広いところでした。
(お母さん)
なだらかな丘陵が広がり、牛、山羊が放牧され、少し足をのばせばすぐに海。
家の数も車も少なく、住んでいる人は皆ニュージーランド人。
日本では町に住んでいるからこそ、日本の半分のスピードで流れているような
なにもかもがゆったりとしたマンガワイでの時間は非常に心地良いものでした。
子どもたちはと言えば、小1の子はニュージーランドに着いてすぐに「ぐちゃぐちゃした日本より広々したマンガワイの
方がいい!!日本には帰りたくない!!」と言いだし、日本では見たこともないほど大きなホストマザーの家に感嘆し、
放課後は広々した芝生の空き地でホストマザーのお子さんたちと日が暮れるまで遊び、
週末は大人たちが夕食の準備をしている間や夕食後に、暖炉の前やキッズルームであきることなく遊んでいました。
恥ずかしがりやで学校ではきちんとまじめにやらなきゃならない。という次男の性格をとても心配していましたが
素朴で素直なマンガワイビーチスクールの子どもたちの輪にもすんなり溶け込み、
ESOLのN先生との親密で工夫された授業のおかげもあって、大変のびやかな学校生活が送れました。
小5のお兄ちゃんは、日本の便利さに毒されていたようで、最初は「ゲームもないし、ゲームセンターもない」とぼやいていました。
しばらく様子を見ていると、モーテルステイのときは早く登校して遊ぶんだと、朝一番に登校。
ホームステイのときは朝食が済んだら車庫からスクーターを持ち出し、出発するギリギリまで乗って遊ぶ。
ホストマザーにパソコンを借りてゲームをさせてもらうこともたびたびありましたが
夜ベットに入ると1時間くらいは必ず本を読む習慣もついていました。
ホームステイ中も本当にいろいろな体験をさせて頂きました。
ボートで海に釣りに連れ出してくれたり、ディナーに招待してくれたり
お庭のピザ釜で手作りのたくさんのピザをご馳走してくれたり。
広いお家の暖炉に火が入り、子どもたちが遊んでいるのを見ながら、白ワインを飲んでおしゃべりをする。
それはそれは心地のよい時間でした。
最初は同じ年齢のお子さんのいるご家族を希望したり
ニュージーランド到着後はすぐ学校に行くことを希望したり
ホームステイも40日の期間中ずっとお願いしようとしていました。
結局は一人暮らしのおばあ様のおうちに20日間。
けれどすぐ隣に娘さんのご家族が住んでいるというとても恵まれた環境と
ホストマザーのお二人、それからご主人と皆がとても明るくフレンドリーな方たちでしたので
別れるときは本当に寂しかったです。
そして私たちの初めての短期留学がこんなに充実したものになったのは、何といっても勝枝さんのおかげなのです。
勝枝さんのプランニング、細かなフォロー、明るく穏やかで裏表のない誠実な性格。
ステイ中も毎日のように私と子どもたちの様子を見に来て下さり、
本当に一生分話したんじゃないかというくらい話もしました。
勝枝さん本当にありがとうございました。
今回の留学がマンガワイになったのは、勝枝さんに会うためだったのだろうと思っていますよ。
最後に、私たちの留学に向けて何度も相談に乗ってもらい
勝枝さんという人を紹介してくれた日本の友人にも大変感謝します。

お別れの前日は私もNも夫婦で呼んでいただき持ち寄りパーティーでした。
砂に名前を書いて。ESOLの授業中です。
馬の散歩(?)にも遭遇。
Eちゃん、制服、ちょっと大きかったね。

次から次へといろいろな話をしてくれる積極的なK君と、人懐こくて文句なしにかわいいE君はESOLの先生のNともすぐになじみました。でも、お母様のYさんからすると「Kは日本でも積極的だから問題ないと思ったけど、Eは恥ずかしがりやで声も小さいからとても心配でした」とのこと。

確かに、E君は、他にもう一人でも同じクラスに日本人がいたらダメなタイプだとは思いました。最初のESOLの時に「ねぇ、Eちゃんさ、Eちゃんの”Thank you”は本当にかわいいし、もっと大きい声で言ってあげたらSさんやN先生も喜ぶよ。もっともっとうれしくなっちゃうと思うよ」と話したら自信を持ったのか、お兄ちゃんのK君より声が大きくなっていました。

サッカーが大好きなK君とE君は地元のサッカーチームの練習にも混ぜてもらえました。でも、何よりも早々と学校に行って友達とサッカーをするのが楽しみだったようでした。E君はサッカーのチームのメンバーが足りなかったので試合に出してもらえたのですが、続けて3点も取ってしまい、「うま過ぎるからダメ」と締め出されてしまったそうです。

「明日から1日中学校?やだなー、勝枝さんと一緒にいたいなー」と言っていたE君でしたが、何とかその後3週間がんばりました。二人共お友達からたくさんのカードをもらってました。そのうちの一人が「ねぇ、うちに遊びにおいでよ」と言うので「あ、ごめんね、明日帰るんだよ」と私が答えたら「じゃあ今度来た時ね」と言われてしまってYさんも困ってました。

英語はあまりできないけどユーモアがあって楽しいYさんと、底抜けに明るいSさん、そしてその血を継いだ娘のKさんは本当に仲良しになっていたのでお別れをするのは大変でした。私もYさんとは日本の実家も近いこともあり、原発についてなどいろいろなお話をして泣いたり笑ったり、久しぶりに楽しい時を過ごすことができました。

またお会いできるのを楽しみにしています。

<昨日のYさんからのメール>

子供たちとは今も、Sさんの言っていた英語(やっぱり一番印象深いですね)が口をついて出たりしています。
Eは特にポロっと英語が出てきたりしていますよ!
KはNHKのラジオ英会話(中一年)をテキストを見ながら毎日15分間聞いています。
英会話を習っていたときは、発音に独特の癖があり、直らなかったのですが
ニュージーランドに行ってからは、その発音の癖がだいぶなくなり、本当に驚いています。

***留学のお問い合わせはinfo@bested.co.nzまでどうぞ。