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翻訳の仕事:Update

ここのところ、いろいろな翻訳会社のトライアルを受けまくっていますが、ここに来て壁にぶち当たり続けてます。

今回、ニュージーランド翻訳者&通訳者協会の会員にもなれたし、クライアントからの指名や直接の依頼が増えたこともあり、ちょっと勇気を出して、アルクの翻訳関係の本などで紹介されていた会社や翻訳者ならだれでも知っているような大手会社の求人に応募してみました。それらの会社では、特に求人広告を頻繁に出しているわけではなく、会社のウェブサイトで常時求人をしているんですね。先週、契約書が送られて来たN社は医療関係に特化した翻訳会社で、医薬・医療機器・医療関係契約書の日英で合格しました。

その少し前に契約したA社からはさっそく最初の依頼が入り、単価もこれまでの2倍強(最初の単価からすると3倍強)でした。ところが、「本人名義の口座でないと振り込めない規定になっている」と言われたのです。

翻訳の収入の受取はこれまで妹名義の銀行口座でOKだったのに、A社に続きN社も「日本にある本人名義の口座でないと振り込めない規定になっている」と言うのです。

翻訳の仕事を本格的に再開することになった時に最初に合格した会社は大手のS社で、そこも本人名義の口座でないと振り込めないということだったのですが、海外の口座でもOKで、海外送金手数料も負担してくれました。(登録翻訳者を日本国内に本人名義の口座を持っている人に限定してしまうと、優秀な長期海外在住者の採用が不可能になり、S社の翻訳レベルを維持するのが困難になると説明を受けました。)でも、N社では「翻訳者負担であれば海外の口座でもOK」とのこと。受取手数料だけでなく送金手数料も払ったら何も残らなくなってしまいます。。。日本以外の翻訳会社だとPaypalによる支払が一般的ですが、N社はPaypalもダメとのことでした。

でも、どこの銀行も非居住者の新規口座開設は不可としており、帰国して住民票を入れて口座開設ができても、海外に出る時点で口座解約を要求しています。非居住者円口座なるものがある銀行もあるようですが、インターネットバンキングができなかったり、制限も多いようです。N社によると「基本的に海外在住の訳者様は日本の銀行口座をお持ちの方がほとんど」とのことなのですが、みなさん、銀行の規定を無視しているということなのでしょうか。だったら、それはそれで結構問題じゃないかと思うのですが。

今年の冬にお世話させていただいたYさんの奥様が日本で銀行に勤務されているので聞いてみたところ、「日本の住所がないとダメなだけでなく、支店の近くの住所でないと取引できなくなっている」とのことで、全然ダメっぽい感じでした。がんばってトライアルをやって折角合格したのに。。。

契約をして1度だけ打診をいただいてから、単価の低い会社の仕事が入っていてなかなか仕事ができなかった会社にも連絡してみたら、私の登録はまだ有効で、その会社では本人名義でない日本の銀行口座でも海外の口座でもPaypalでもOKとのことでした。だから、銀行の規定を変えるよりは翻訳会社の規定を変えてもらうしかないように思われます。銀行もダメなものはダメと徹底してほしい。そうしたら翻訳会社も規定を変えてくれると思うのに。

毎回、日本に口座はあるけど妹名義だということを応募時に説明しているのですが、これからはこれを再確認してからトライアルを受けることにしました。

そうそう、「当社に面接に来ていただいてから契約になります」というところもありました。スカイプでの面接は不可とのこと。

何で日本はこう融通が利かないんでしょうね。ニュージーランドなら日本にいながら口座開設ができるし(引出しは本人確認ができるまで不可能ですが)、非居住者だって居住者と同じように口座を維持することができます。面接も、長女の大学だってスカイプでOKだったのに。まぁ、最近はこちらのクレジットカードでもオンラインショッピングができるようになったし、海外発送してくれるところも増えて来たから、もう少ししたら何か変わるかも知れませんけどね。それに期待するかな。